プロカメラマンの存在意義

最近はカメラも非常に高性能になっており、初めてカメラを触ったような人でもチョイとシャッターボタンを押すだけで綺麗な写真が撮れてしまう時代です。


実際、グルメ雑誌などの取材では昔であればカメラマンも同行するのが普通でしたが、今ではライターさんや編集者さんが撮影までこなしてしまうのが当たり前になりました。


また人物写真の場合被写体との関係が非常に大事で、カメラの知識も撮影技術も持ち合わせているハイアマチュアのような人でも、気心知れた友人同士がリラックスしながらお互いを撮った写真以上に良い写真を撮るというのはなかなか難しいのが現実です。


ではプロカメラマンの存在意義とは何なのでしょうか?

プロカメラマンはもう必要ないのでしょうか。


ひとつのポイントとしては”自分が撮りたい写真”ではなく

”誰かから頼まれた写真”を撮れるかどうかです。


例えば

「このハサミを金属の質感を出して重厚感のある感じで撮ってください。明日までに。」

と言われ、あなたはその要求に応える事ができるでしょうか。

または

「子供が生まれたので写真を撮ってください。こんな写真の雰囲気で」

とプロが撮った写真を見せられ、その人を満足させる写真を撮ることができるでしょうか。


シャッターを押すだけでは撮れない写真を撮れる人。
友達でなく、初めて会った人相手でも良い写真が撮れる人。
クライアントの要求に応えられる写真が撮れる人。


このような人は今後カメラが更に進化したとしてもプロのカメラマンのニーズがなくなる事は無いでしょう。