とっておきの1枚は奇跡の1枚ではない

プロカメラマンの写真展に足を運んだことはあるだろうか?

素晴らしい作品がいくつも展示され、目を奪われる写真が多く並んでいる。

印象的な写真は幾人もの心を満たしてくれるはずだ。

さて、その印象的な写真にプロカメラマンはどれだけの時間を費やし、

何枚ものシャッターを切ったことだろうかと

カメラマンの裏側が気になる。


プロを目指すのであれば、1枚の作品を撮るために綿密な計画をしなければいけない。

どのような構図で撮影したいか思い描き、メモに残すよう心がけると焦ることなく

撮影に没頭できるのではないだろうか。

そして、最低でも1週間は撮影時間として予定に組み込む。

天候、気温、日差しの位置など、あらゆる角度をとにかく撮影しまくるのがポイントだ。

フィルム時代はそうそう撮影枚数を無駄にできず、

十分すぎるほど計画や撮影条件を調べ上げ、

1枚1枚に命をかける気持ちで撮影に挑んでいた。

しかし、デジタルは無限に撮影が可能になった。

そのため、カメラマンによっては1つの作品に2000〜3000枚撮影するという。

これだけの撮影した写真の中からたった1枚

「とっておきの作品」を見つけ、披露するのだ。

写真展で目にした奇跡の1枚は、プロカメラマンが命を費やして残した

「とっておきの1枚」ということを覚えておいてほしい。

プロカメラマンになりたい君へ